府立山城高校が、特定の進学塾が開催する「山城高校専門学科説明会」の会場として同校の使用を許可した問題について、府立高等学校教職員組合(寺内寿委員長)は、13日「一部の進学塾に便宜を図り、府民にも疑念を抱かせることにつながる」「公立学校としてあるまじきこと」として、公開質問状(9月13日付)に続き、府教委に見解を求めました。
 説明会の内容は、来年4月に新設する同校の「文理総合科」のコンセプトや適性検査正の実施要項、入試までの勉強法などとしていました。
 同校長は、施設を使用させないことなどを求めた同組合山城高分会の申し入れ(8月28日)に「教育委員会の了解を得ている」と答え、「問題はない」と表明。府教委は文教常任委員会(10月3日)で日本共産党の本庄孝夫議員の質問に「不適当だ」と答弁しています。
 府立高教組は、入試の公平性への疑念や高校教育のあり方にかかわる問題と指摘し、府教委に、事実経過の説明とともに、府立高校側が特定の進学塾に出向いて進学説明会を開くことが公然と行われている実態の調査をするよう求めています。