淀川下流の左岸城北地区には、「ワンド」と呼ばれる豊かな生物層を育むビオトープが広がっています。ワンドとは、治水・水運のために作った水制(すいせい=水勢の緩和や水運流路の水深確保のため作られた、河岸から垂直に突き出した石積)に長い年月のうちに土砂が溜まってできた池。大きさや形はまちまちですが、どのワンドも清浄な水をたたえ、さまざまな生物が生息しています。天然記念物のイタセンパラやアユモドキなど50種類余の淡水魚のほか、淡水貝や水生昆虫や水生植物、鳥など生物の宝庫です。いわば生きた博物館として「日本の自然百選」にも選ばれている大切な文化遺産。きちんとよく生態保存されています。