府立高等学校教職員組合(寺内寿委員長)は13日、府教委にたいし、「高等学校必修科目未履修問題」で申し入れを行いました。
 府教委は、全国で履修漏れが問題となる中、府立高校の教育課程の精査と公立高校への聞き取り調査を実施。「未履修はない」と発表しました。しかし、南陽高校で「表向きの時間割と実際の授業の内容が異なっていた」(京都新聞10月28日付)と報道され、調査結果に疑問の声が出ていました。
 同教組は、南陽高の実態の詳細やほかの高校で同様の事実がないか、すべての府立高校の調査結果の詳細を明らかにするよう求めています。
 未履修を招いた問題点として、進学実績至上主義を背景に有名大学への進学競争が高校教育を歪めていること、数値目標によって「進学実績」をあげることを迫る教育行政の責任などを指摘しています。