京都教育研究集会が11、12日の2日間、京都教育大学(京都市伏見区)を会場に開催されました。今年は『みんなでつくろう! 憲法・教育基本法・子どもの権利条約がいきる学校と教育を「教育の格差づくり」ではなく、すべての子どもを人間として大切にする教育を』が集会テーマ。藤本雅英京教組委員長は開会あいさつで、「教基法改悪法案がまさに緊迫した重大な局面を迎えた中での開催。政府与党のすさまじい執念で強行されようとしているが、同時に改悪反対の運動や『議論なしの拙速だ』、タウンミーティングやらせ問題など疑問や不安が急速に高まっている。この京都でも先日、多くの父母も参加した4000人の円山集会や、新聞での意見広告掲載など強行を許さない闘いが広がっている」と強調しました。
 『豊かさとは何か』や『いま教育を問う』などの著作で活躍中の暉峻淑子(てるおか いつこ=埼玉大学名誉教授)さんが、「競争教育をのりこえる・・・憲法と教育基本法が生きる教育を」と題して記念講演。「競争原理は『勝ち負け』の戦争原理であり、競争教育は格差教育であり差別教育であり、『改悪法』に5回も出てくる『態度』こそ権力の命令に子どもをして無条件に従わせるものである」と解明しました。そして、「子どもの本性と成長に逆行する教育基本法の改悪」であると批判しました。(仲野良典)