「淀川水系流域委員会」が07年2月以降、休止される方針が明らかにされたことを受けて、「宇治・世界遺産を守る会(代表世話人須田稔)」は8日、国土交通大臣と近畿地方整備局長宛に、休止方針を撤回し、委員会の継続と新委員の選任の要請を文書で要請しました。
 同委員会は近畿地方整備局が河川法に基づく河川整備計画を策定するための諮問機関として2001年に設置したもので、河川工学や河川環境の専門家や弁護士、住民らが委員となって参加しています。
 同会は、同委員会が河川整備計画策定のために地域住民の声を反映した先進的な取り組みを行ってきたことを評価し、同委員会を休止することは、河川整備計画に地域住民の声を反映する手続きを導入している河川法の定めに背く行為であり、「国民主権、民主主義と相容れない暴挙」、「国土交通省と地域住民の一定の信頼を自ら崩壊させる自滅行為」と批判しています。