社会風刺をユーモアたっぷりの詩とイラストに載せて伝える書画集『平成落書たんたんたかたか』(杉並けやき出版)が話題を呼んでいます。
 著者は嵯峨美大卒で、講師と農業を営みながら文筆活動をしている塩貝文明さん。
 同書では、戦争の出来る国づくりや格差社会や企業モラルの低下といった問題を庶民の視点から皮肉っています。自筆の字と一筆書きのようなほのぼのとした絵で構成し、〝堅い〟テーマでもやわらかな雰囲気で処理しているのが特徴です。
 あとがきでは、憲法が変われば家族や友人、生徒たちが紛争や戦争の道具として湯水のように注ぎ込まれる姿を見たくない、などとして憲法改悪反対の決意を綴っています。
 A6判、277㌻、500円+税。