「教育基本法改正案」を考える実行委員会は1日、京都市左京区の京大会館で「憲法と教育基本法を生かして子どもたちが主人公の教育」-「教育基本法改正案」を考えるシンポジウムを開催しました。コーディネーターに築山崇さん、パネラーには福山和人弁護士、中学校教員の松本康夫さん、保育士で2人の子どもを持つ羽田則子さんがそれぞれの立場から問題提起を行いました。
 福山さんからは、政府の「教育基本法改正案」の問題点、安倍新総裁の教育論にふれ、今日の経済格差で教育の機会均等がますます損なわれている問題を提起。羽田さん、松本さんは、親や教員の立場から「子どもが健やかに育つかどうかより、道徳教育の強化や学校管理、市教委言いなりの研究課題導入で教育予算の配分がなされている」実態をリアルに報告。「今のような教育のあり方では、子どもはどうなるか」と参加者に訴えました。
 参加者からは「わが子は来年、1年生です。学校に対しての不安と先生方ががんばっておられ、今日の発言で励ましにもなりました。なぜだか何度も涙があふれました。私にできることは何だろう? 考えたいとおもいます。」などの感想が寄せられました。実行委員会では、このシンポ成功に続き、毎週金曜日の宣伝、11月3日の憲法、教育基本法集会までに「教育基本法の改悪を許さず、憲法と教育基本法で子どもが主人公の教育目指す左京アピール」賛同人、団体1000人目標に運動を広げます。(浦さち子)