呉服販売大手「たけうち」グループの破たんを受けて、直接取り引きのある室町問屋だけでなく丹後ちりめんなど素材産地の丹後地方にも影響が広がっています。
 日本共産党の吉田さゆみ衆院京都5区候補、原田完府議(府議会農林商工常任委員)、荒田保次府議候補らは25日、京丹後市内のちりめんや帯地の生産業者などを訪問し、影響を聞き取りました。
 同市大宮町内の白生地(ちりめん)生産業者は、「3月の『愛染蔵』倒産の影響に耐え、秋からの需要に期待していたが、さらに返品商品が生まれ、受注見込みも立たない」と深刻な実情が出されました。別の帯地製造業者は、「倒産発表されたとたんに操業を止める業者が出ている。連鎖的に販売会社の倒産が続けば丹後から仕事がなくなる」と危機感を語り、「若い世代にも和装が受け入れられようとする中、販売方法などのへの不信から消費マインドが冷え込むのが怖い。信頼回復への取り組みへの支援を」(加工業者)との要望も出されました。