劇団前進座は12日、京都市下京区で、来年7月に京都南座を皮切りに公演する「法然と親鸞」の制作発表記者会見を行いました。
 この作品は法然上人800回忌、親鸞聖人750回忌を迎える2011年を記念して劇化するもの。殺人や戦火の消えない現代と混迷の時代に万民平等をめざし、非暴力に徹した2人の上人・聖人の人生とを重ねて、2人の心を今日的に発信します。
 記者会見には、親鸞を演じる嵐圭史をはじめ、作家の田島栄、演出の橋本英治らと後援団体である浄土宗の水谷幸正宗務総長、浄土真宗本願寺派の不二川公勝総長、真宗大谷派の熊谷宗惠宗務総長が同席。
 嵐さんは、「今の社会状況の中で、和を願い、人の幸せを願うことを世に提唱する役割を感じている」と話しました。水谷宗務総長は、「世界の平和のため、念仏の教えを心とする時代になればと思い、公演の成功を願っている」とのべました。 中村梅之助が法然役を演じる予定で、2010年まで全国巡演する計画です。