亀岡市議会(定数28、欠員1)の9月定例議会に提案された議員定数「2減」案が5日、市長与党5会派の賛成で可決されました。事前の委員会採決の結果を覆す異例の強行可決で、日本共産党議員団(山木潤治団長、5人)は、「民意に反し、委員会結果を無視したもの」と批判し、反対を表明しました。
 定数削減案は開会本会議で突然、与党5会派の代表名で「2減」案が提出されたもので、質疑が行われている途中で「打ち切り」の緊急動議が出され、採決が行われました。議長を除き、共産党議員団と会派に属しない議員(1人)の反対6、与党5会派全員の賛成20で、決定しました。
 市議会が5月に行った、無作為抽出の有権者、各種団体の代表者などによる500人を対象にした議員定数アンケートでは、「現状のままでよい」とする回答が43%、「削減すべき」が41%でした。無作為抽出の有権者だけでは、▽現状でよい52%▽削減すべき37%▽増員すべき6%、という結果でした。
 市議会の議員定数検討特別委員会は7月、アンケート結果を踏まえて、「28のまま現状維持」と採決しています。