大阪の茨木市を訪れると、九州太宰府に至る西国街道界隈には古くからの神社仏閣に遺跡が数多くありますが、町並みはだんだんと歴史的な民家がなくなってモダンな町へと変貌しています。
 そんな茨木市ですが緑深き公園などはたくさんつくられて良く整備されおり残暑厳しい中、涼を求めてたくさんの人が散策しています。
 この公園を横断する道路の橋の欄干に写真のような一対の大きな石像があります。茨木童子と呼ばれています。
 遠い昔、摂津の国のある農家に身籠もって16ヶ月目にようやく生まれ男の子。なんと歯が生えていてすぐ歩き出し、びっくりしたお母は泡吹いて死んだ。童子になると人の血をなめることを覚え、鏡をみると鬼の顔に。童子は京都の大江山に逃れ酒呑童子の副将になり、人々を困らせ恐れられたとか。(仲野良典)