秋の臨時国会の最大の焦点の1つとなる教育基本法改悪案を廃案にしようと、「憲法、教育基本法を守り発展させる北部京都大集会」が29日、福知山市の厚生会館でおこなわれ、同市以北から520人が参加しました。
 教育関係者や労働組合などでつくる実行委員会の主催。元校長や宗教者、書家ら32人が呼びかけ人となり、416人が賛同に名を連ねていました。
 講演は、堀尾輝久・東京大学名誉教授が、「地球時代の教育と、子どもたちの未来~憲法・教育基本法の問題を軸に」をテーマに行いました。堀尾氏は、政府の「改正」法案について、前文で現憲法との関連を断ち切っていること、教育行政の任務を条件整備に限定した第10条を政府が介入できるよう変えている点などを批判しました。また、経済格差が教育格差に広がり、子どもの未来の夢にまで格差が反映していることを紹介し、子どもの願いにこたえる教育をつくることは私達大人の責任だと話しました。
 講演に先立ち、同市の福知山淑徳高等学校の生徒が和太鼓演奏を披露しました。