20060826-05.jpg 京都市南区にある吉祥院天満宮で25日夜に恒例の大祭が営まれ、六斎念仏が奉納されました。赤々と照らされた約400個の提灯の元で、鉦(かね)や太鼓と笛などの囃子(はやし)に合わせて念仏を唱えながらの踊ります。
 平安時代に有名な空也上人が民衆教化のために始めたものです。次第に芸能化してきて、豊臣秀吉も保護し、毎月6日間行われていたと言われています。一頃は吉祥院の各村ごとに六斎集団と地域外から同天満宮に来演したりし2日間盛大に競演されていたとのこと。
 現在は六斎念仏保存会がその伝統を伝えており国の重要無形文化財に指定されています。今年も多くの人たちが念仏踊りに見入り1つの演目が終わるたびに拍手喝采(かっさい)を浴びていました。(仲野良典)