22、23日の両日、同志社大学今出川キャンパスで「交通権学会」が開かれ、日本の都市交通の未来のあり方を議論しました。交通権学会とは、交通問題を憲法で保障する基本的人権の立場から捉え、その拡充と改革をめざして結成され、市民に開かれています。
 土居靖範会長の挨拶の後、友誼団体の韓国の緑色交通運動事務局長の閔万基氏が、「交通権学会」との交流などについてお祝いの言葉を述べ、1日目のシンポジウム「都市交通の新たな潮流」が行われました。
 ソウル市政開発研究院大衆交通研究団長の金敬喆氏が基調報告で「交通権」の理念に基づき、ソウル都心の清渓川高速道路の撤去や市中心部での自動車ターミナルの緑地への転換、歩道橋の撤去とともに、都心でのバスの道路中央での専用レーン設置を中心にした大改革について報告しました。
 シンポジウムでは海外におけるLRT導入事例の紹介やJR富山港線のLRT化と住民運動、LRTやBRT(快速バス交通システム)導入の課題についての報告や議論も行われ、23日には自由論題の発表と総会などが行われました。(榊原義道)