劇団京芸の女優・早見栄子さんの京都市芸術功労賞受賞を祝う会が22日、京都市下京区のホテルで行われ、約130人が参加しました。
 早見さんは、戦後、第1期ニューフェイスとして大映京都撮影所に入り、50年代にレッドパージで解雇され、53年京芸に入団。以後「北京のどぶ」「西陣の歌」など同劇団の代表的な舞台に出演してきました。今回の受賞は、文化芸術都市京都の発展と、未来を担う新人の育成に尽力したことが評価されたものです。
 祝う会では、藤沢薫代表のあいさつのあと、演劇関係者が「演劇不毛の地、京都で活動されたことに感謝する」「もっと早く受賞されるべき人」などと祝辞をのべ、手品、歌、踊り、楽器演奏などを次々と披露。現役団員は詩を朗読し「同じ舞台に立って学んでいきたい」と語りました。日本共産党を代表して穀田恵二衆院議員が「民衆の心を大切にしてこられた人」などとあいさつしました。
 早見さんは、「観客の包容力、家族、みなさんに支えられて今日まで歩んでこられた」と参加者に感謝の言葉をのべました。