平安宮跡に遺跡を示す石碑を建立する事業に取り組んでいる「全京都建設協同組合」(杉原武理事長)が19日、3本目の石碑を「平安宮内裏弘徽殿跡」(京都市上京区)に建立しました。
 同組合の創立50周年記念事業の一貫で、京都市や山中油店(土地の提供)らの協力を得ながら取り組んでいるもの。3本目の石碑の遺跡名は、京都市文化財保護課の梶川敏夫課長補佐が書きました。
 「弘徽殿」は、平安宮内裏の後宮殿舎の中でも、とりわけ格の高い重要な殿舎。『源氏物語』に書かれた印象的なシーンの舞台となった殿舎でもあります。
 梶川課長補佐は、「地下に遺跡が埋まっていても、上から見ただけでは何も分かりません。平安宮時代の大切な遺跡を、市民、観光客に広く知らせていく上で、この石碑には大きな意味があります。財政難の市には難しいことを、建設協同組合がやってくれて、とてもうれしい」と話しています。