「町家をトーク」6月例会が13日、下京区のひと・まち交流館京都で行われ、京都府建具商工業協同組合の萩永富三理事長が、平安貴族やお茶の世界の影響を強く受けた京建具の魅力を語りました。
 萩永氏は、平安時代から作られ、今も社寺や町家で見られる格子が用心のため外から中が見えないように光の加減で木の巾を変えるなど工夫を施してあるとのべ、複雑な木組の工法を映像で紹介しました。また、障子は茶室の決まりごとから木の寸法や和紙の大きさ、デザインなどがシンプルに設計されているとのべ、「今はコンピューターで複雑な設計もできるが微妙な京建具の仕口は難しい」と話しました。

 「町家トーク」は伝統的な京町家の建設や改修に携わる職人さんからその技術や町家の持つ豊かな生活を聞く講座です。
 7月例会のテーマは「畳」。7月11日午後7時から、ひと・まち交流館京都で、畳職人の磯垣昇さんが話します。1500円。問い合わせ先は京都・こだわりの会TEL075・211・6012、FAX252・1427(池田方)。