「京都中小企業九条の会」は3日、京都市上京区のルビノ京都堀川で講演会を開き、京都中小企業政経研究会(政経研)の中小企業経営者をはじめ24人が参加しました。教育基本法改悪や改憲手続き法案、共謀罪法案など、憲法をめぐるたたかいが緊迫した局面を迎えているなかで、昨年秋に発足した京都中小企業九条の会の活動をさらに大きく広げることをめざして開催されたものです。
 朝日新聞記者の伊藤千尋(ちひろ)氏が「世界から見た日本国憲法、現在と未来」と題して講演しました。伊藤氏は、海外特派員の経験にもとづき、世界各地で自国の憲法を生かし平和や民主主義を前進させている姿を具体的にのべ、日本と同じように平和憲法をもつとともに、軍隊をなくし、教育国家、環境先進国となっているコスタリカの例を詳しく紹介しました。(写真)
 そして、「日本の平和憲法は世界の人びとの願いがこめられた人類の希望。これを軽々に変えてはならない。今こそ憲法を生かし、世界に誇れる日本を作ろう」とよびかけました。
 講演の後の懇談では、参加者から「戦争中の空襲の経験から戦争は絶対に起こしてはならない」「経済人、中小企業家のなかで九条の会の運動をもっと広げよう」「地域でも九条の会を作るため自分もがんばる」などの決意が表明されました。