京都国立博物館(東山七条)で開催されている『大絵巻展』に約12万人(23日現在)が訪れ、絵巻の世界を堪能しています。
 今回の特別展覧会は、日本が世界に誇る一大絵巻群です。教科書や写真などで見慣れている「鳥獣戯画」や「源氏物語絵巻」などが目の当たりできます。出品絵巻は国宝の「信貴山絵巻」、「紫式部絵巻」、「病草紙」、「餓鬼草紙」や有名な「法然上人絵伝」を始め多数の国宝(18点)や重要文化財(26点)など52点。絵巻1巻1巻に丁寧な解説もあり、作品の口語訳も随所に施されているなど鑑賞する側にたった工夫された展覧会となっています。
 入館者からは「日本の絵巻の総展示会みたいで値打ちすごい、圧巻」、「直に見れて感動」という声が聞かれ、絵巻が描く物語の世界に入り込む感じで、丁寧に鑑賞すれば2時間はかかります。参観者が多く、若干の待ち時間が必要です。会期は6月4日まで。午前9時30分から午後6時まで(金曜日は午後8時、入館は閉館30分前まで)。(仲野良典)