5月18日、伏見義民祭が伏見大手筋の御香宮内で義民の子孫や顕彰会の人たちの参加で行われました。雨のため室内で行われた後、参加者は石碑前に集まり、功績をたたえました。 
 伏見義民祭は、江戸時代の田沼意次の時、伏見奉行・小堀政方(まさみち)の圧制に堪えかねて江戸幕府に直訴を決行した刃物鍛冶の文珠九助ら6人をたたえて行われています。直訴は成功したものの獄中の責苦に絶えきれず4人が死亡。九助も吟味中に死亡しました。
 その後、政方は奉行を罷免、領地没収で永年預りの処分となりました。明治になって地元の有志が義民の威徳を顕彰し石碑を御香宮の門(伏見城の大手門)を入ったすぐ左に建立しました(写真)。文章は勝海舟、揮毫は三条実美。(仲野良典)