「療育に『応益負担』はおかしい」「福祉の後退でしかない」。障害者自立支援法で、障害を持つ子どもの福祉にも「応益負担」が持ち込まれようとしています。27日に行われたシンポジウム(主催・障害乳幼児の療育に応益負担を持ち込ませない会)で、保護者や事業者から不安や怒りの声が上がりました。
 通園施設、保育園の関係者や保護者ら130人が参加したシンポでは、3歳10カ月の女の子を通園施設に通わせる保護者が、「療育を受けて能力を伸ばし、成長することができた。必要な療育や訓練に『応益負担』でお金をとることはおかしい」と話し、通園施設の施設長は「子どもたちの育ちがサービスやお金でしか考えられないことが辛い。自立支援法は福祉の後退でしかない」と批判しました。