戦前の天皇制政治のもとで、主権在民をとなえ侵略戦争に反対した多くの人びとを弾圧・迫害した治安維持法が戦後廃止され60周年を迎えたことを記念し、「治安維持法特別展」が、4月13日から京都市北区・立命館大学国際平和ミュージアムで開催されてい
ます。治安維持法適用全国第1号でとなった京大学連事件(1926年)や、プロレタリア作家の小林多喜二虐殺をはじめ、弾圧の生々しい実態を当時の新聞報道や写真、裁判記録などの資料や解説でわかりやすく展示しています。
 同法が公布された81周年にあたる4月22日午後には特別展イベントが行われ、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟京都府本部会長の岡本康氏が「治安維持法と京都」と題して講演。岡本氏は、京都の弾圧犠牲者にもふれながら、「いま治安維持法の現代版ともいえる『共謀罪』や憲法改悪まで進められようとしている。ふたたび暗黒政治と侵略戦争を許してはならない」と述べました。
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「治安維持法特別展」は4月26日まで(月曜休館)。立命館大学国際平和ミュージアム2階ミニ展示室。常設展入場料400円が必要。主催は実行委員会(機関紙会館TEL075-231-3048気付)