京町家の魅力を、大工や左官、畳、指物などの職人さんが語る町家の学校「町家トーク」(同運営委員会主催)の06年度講座が11日から始まりました。今年で7年目。下京区のひと・まち交流館京都で行われた「トーク」には、学生や会社員ら50人が参加しました。
 初回の講師は、大工の荒木正亘さん(アラキ工務店取締役会長)。京町家と大工の歴史的なかかわりや木材の強度を保つ「仕口」「継手」など昔ながらの耐震補強の智恵を紹介しました。荒木氏は「メンテナンスの行き届いた京町家は強い地震に対して一部が壊れても決してつぶれない。土壁と貫(ぬ)き、仕口が強度を増す構造になっている」と話しました。
 「町家トーク」は、毎月第2火曜日の午後7時から、同交流館地下1階で行われます(来年3月まで)。次回は5月9日、テーマは「瓦」(光本瓦店代表・光本大助さん)。参加費は1回1500円(学生1350円)、年通し会費12000円。
 問い合わせ先は、京都・こだわりの会TEL075・211・6012(池田方)。