子ども、母親の視点できめ細やかな府政を
 小児科医院を開業して30年になります。 少子化が進む中で感じる事は、 お母さんが子育てに自信を持てなくなっていることです。 診療でもお子さんを診るとともに、 お母さんの悩みや疑問をしっかりと聞いてあげることが大切になっています。
 ただでさえ子育てに神経を使うのに、 医療費の心配までしなくてはいけないのはかわいそうです。 乳幼児医療費助成は京都市は府と同じで無料は3歳未満です。 府内でも中学、 高校卒業まで無料の自治体もあります。 以前から要望してきたことですが、 府制度として就学前までの無料を実現してもらいたいです。
 働くお母さんも多くなっています。 育児・介護休業法によって、 子どもの看病などを理由に休暇をとることが可能になりました。 昨年4月からの法改正で、 違反した場合には事業主に罰則も科されるようになりましたが、 社会的な理解を得ていくことは今後の課題です。
 子どもは社会の宝です。 子育てするお母さんたちを温かく見守っていくことが必要です。 保育士を経験され、 子どもの視点、 母親の視点をもった衣笠洋子さんに、 女性ならではのきめ細やかな府政を実現してほしいと期待しています。(「週刊しんぶん京都民報」06年3月26日付掲載)