文化、福祉重点の府政へ転換を
 今の府政が文化のまち京都にふさわしいのか疑問に思います。
 府は昨年、 「京都府文化力による京都活性化推進条例」 をつくりましたが、 京都の歴史から考えても今の府の文化政策、 文化予算は貧弱なものです。
 文化はそのものに大きな価値があります。 「条例」 をつくる一方で文化予算は削りながら、 文化で地域活性化をめざすというのはおかしい。 文化予算を増やし、 文化が盛んになれば地域活性化にもつながります。
 合併前の三和町は、 文化協会に20万円と中丹文化芸術祭に15万円の助成金を毎年出していましたが、 合併してこれがなくなりました。 文化に使われていた金はいったい何に使われるのでしょうか。 合併という手法で住民サービス、 文化切り捨てを主導したのは現職知事候補です。
 衣笠洋子さんは、 憲法を守り、 暮らしに生かす府政を提案しています。 憲法9条と25条では、 平和で健康で、 そして文化的な生活の権利を保障しています。 文化や教育、 福祉などに重点を置いた府政への転換を望んでいます。(「週刊しんぶん京都民報」06年4月9日付掲載)