6日から国会で審議が始まった医療改悪法案。府内各地の医師会長や老人会・患者会などから反対の声を紹介します。
命の尊さに格差はない
 今、 国も地方も財政悪化が原因で、 各方面に応分の負担を求めるしわ寄せがきています。 近年は高齢者分野に特に厳しくなっているといえます。  国会には医療制度改革が出され、 医療での負担増が議論となっています。 私自身は高齢者においても一定の負担は仕方がないという思いはありますが、 今後予想される増税や負担増を考えると暮らしを守っていく上で反対せざるを得ません。
 また、 今度の 「改革」 で、 国民皆保険制度が崩されることになるのではと心配しています。 病気やけがは好きでなるのではありません。 保険証1枚でだれでも必要な医療が受けられる今の制度は、 日本のいいところであり、 これからも守っていってほしいものです。 命の尊さに格差はありません。 アメリカのようなお金次第という医療制度はとても受け入れられません。
(「週刊しんぶん京都民報」06年3月26日付掲載)