和束町福祉課が2月24日に公表した「第3期介護保険事業計画案」によると、来年度からの介護保険料が大幅に値上げされようとしています。
 これまで基準額で月2700円だったものを、一気に1965円値上げの4665円に設定するとしています。基準額で年間23580円の値上げ、年55980円もの負担になります。1番、所得が低い第1段階では月1350円が2333円になり、月983円、年11796円の値上げです。国民年金だと年金の1割以上が介護保険料だけで消える事になり、高齢者の7割が非課税対象と低所得層が多くを占める和束町の高齢者には、大きな負担です。
 同町は事業計画案をホームページ上で公表しているものの、多くの住民はまだ知らない状況です。値上げを知った方からは「そんなに値上げして払えるのか」「生活ができなくなる」「これからどうなるのか」などの声があがっています。
 昨年8月に待望の特別養護老人ホーム(民間)が開所したものの、10月に施設利用料の大幅値上げがあり、「お金がないと入れない」などの声が広がりましたが、同保険料値上げは、さらに不安と怒りを広げる事は必至です。だれもが安心して暮らせる府政への転換が求められます。(岡本正意)