一刻も早い建設が望まれている府南部の養護学校建設が10年もかかることを「非常にほめられていい」と府教育委員長が発言。障害児・生徒をかかえる父母の切実な願いを踏みにじる発言に、怒りを呼んでいます。 
 前知事が府南部に養護学校建設推進の発言(01年)をしてから4年間、山田府政となって計画の具体化は放置されてきました。昨年5月にやっと計画が発表されましたが、完成は2010年以後にずれ込むもので、父母からは「そんなに待てない」との声が上がっていました。
 府教育委員長の発言は開会中の府議会予算特別委員会(21日)で、日本共産党の前窪義由紀議員の質問に答えたものです。前窪議員は、「建設に向けて一生懸命がんばってきた父母の子どもたちは新しい学校には入れません。これほどの時間を要したことをどう思うのか」とただしました。
 宇治・城陽・八幡各市、久御山町には通学できる養護学校がなく、往復3時間もかけて京都、長岡両市や精華町の養護学校に通わなければならない事態が長年放置され、「一日も早く地元に養護学校を」との運動が起こっていました。