4月の府知事選挙に向けて、作家の井上ひさし氏をはじめ著名人7氏が呼びかけ、「憲法いかし、心かよう、あったかい政治の実現へ衣笠洋子さんに期待する」とのアピールを発表しました。
7人は井上氏のほか、岡部伊都子(随筆家)、木村康子(日本母親大会実行委員長)、茂山千之丞(狂言役者)、鶴見俊輔(哲学者)、宮城泰年(本山修験宗宗務総長)、米倉斉加年(俳優)の各氏。
 アピールでは、知事選挙は小泉内閣が進める「勝ち組」応援政治に審判を下し、「九条守れ」との思いを全国民を代表して示す選挙になると指摘。保育士を経験して「いのちの大切さを原点」にし、京都母親連絡会事務局長として憲法九条をまもるたたかいの中心を担ってきた衣笠さんに期待を寄せ、同アピールへの賛同を求めています。(「06知事選」にアピール全文掲載)
 連絡先=「民主府政の会」アピール係 〒600ー8029 京都市下京区河原町通五条上ル西橋詰町743シャリマー河原町ビル2階。 Tel:075・353・7055 FAX:353・6366 Eメール:kyoto@minsyufusei.jp

井上ひさしさん
井上ひさしさん
岡部伊都子さん
岡部伊都子さん
茂山千之丞さん
茂山千之丞さん
鶴見俊輔さん
鶴見俊輔さん
宮城泰年さん
宮城泰年さん


憲法いかし、心かよう、あったかい政治の実現へ衣笠洋子さんに期待する
京都と全国のみなさんへのアピール
 「勝ち組・負け組」、「格差社会」…。なんといやな言葉でしょう。「人の心はお金で買える」(堀江貴文ライブドア前社長『稼ぐが勝ち』)に至っては言葉を失います。
 ライブドア事件、耐震強度偽装問題、BSE問題、格差の広がり。今年、日本の政治と社会のゆがみが、いっせいに噴き出した感がします。「日本社会はこんなにも悪くなっていたのか…」。落胆の一方で、「こんな社会でいいのか」という思いも強くなります。「ホリエモンが築いた巨万の富のむこうで、どれだけの会社がつぶれ、どれだけの人が職を失ったことか」、「小泉内閣が『構造改革』の名のもとにすすめてきたことは、弱者切り捨て、『勝ち組』応援政治ではなかったのか」、「日本社会を寒々とした競争社会にしていいのか」。
 四月に行われる京都府府知事選挙は、そんな思いをハッキリ形にする選挙です。京都は、もともと、手仕事の伝統がいきづくところ、人と人とのあったかい交わりが大切にされてきたところ、「市場原理主義」や「拝金主義」とは対極にあるところです。このまちのたたかいで、「勝ち組」応援政治ノーの審判を下したいと思うのです。
 京都府知事選挙は、憲法九条の行方にもかかわります。京都の選挙は一つの地方の選挙ではあるものの、日本国民の「九条守れ」の思いを代表して示す選挙だと思います。なぜなら、蜷川民主府政が「憲法を暮らしのなかに生かそう」の垂れ幕を府庁に掲げていたように、京都は憲法と平和の都だからです。
 今回の選挙は、京都で始めての女性知事をめざして衣笠洋子さんが立ちます。衣笠さんは、西陣の地で十年間、保育士を務めました。子どもを育てるという手仕事そのものにかかわり、いのちの大切さを原点にしている人、人間関係が冷たくなるなかで「抱きしめるぬくもり」を持つ人です。衣笠さんは、京都母親連絡会事務局長として憲法九条をまもるたたかいの中心を担ってきました。母親運動のスローガン、「いのちをうみだす母親は、いのちを育て、いのちを守ることをのぞみます」を府政に生かすことをめざします。衣笠さんは京都と時代の要請にかなった人です。
 相手の現職知事は、国の天下り官僚。「小泉改革の…流れに同感だ」(昨年の十二月議会)とのべ、「憲法九条守れ」の主張を「ワンフレーズ・ポリティクス」と揶揄し、「消費税あげるな」を「幼稚な議論」といってはばからない人物です。
 京都はその府政が、かつて「西の文部省」「西の農林省」「地方自治の灯台」といわれたように、国とは違う道、「住民が主人公」の道を歩んできたところです。時代の分かれ目を感じさせるいま、衣笠さんに「心かよう、あったかい政治」を期待したいと思います。このアピールに心ある方の賛同をお願いする次第です。

二〇〇六年二月

 呼びかけ人 : 井上ひさし(作家)/岡部伊都子(随筆家)/木村 康子(日本母親大会実行委員長)/茂山千之丞(狂言役者・演出家)/鶴見 俊輔(哲学者・評論家)/宮城 泰年(本山修験宗宗務総長)/米倉斉加年(俳優)(五十音順)