より豊かな学校給食をめざす京都連絡会(京教組、自治労連、母連、新婦人など14団体)は11日、京都市中京区のハートピア京都で「第25回京都集会」を開き110人が参加しました。
 同会は、昨年の秋から、残留農薬の危険性がない府内産小麦100%の学校給食パンの実現を京都府に求める署名運動に取り組んでいます。同会の金井多恵子事務局長が基調報告で、14日に、7000人分(10日現在)の署名を添えて京都府に申し入れると報告しました。
 午後のシンポジウムは、保護者、調理員、生産者ら5人がパネリストになり、集会テーマ「食の営みが、からだ・心をつくる―安全でおいしく、ふれあいのある給食を子どもたちに」に沿って発言。地元産食材を使った学校給食の実践報告や安全な食を求める運動など意見交流しました。
 午前に行われた記念講演は、日本動物愛護協会の中川志郎理事長が「動物の食からみる現在の食生活へのヒント」と題して話しました。
 中川氏は、ペットショップが効率優先で、子犬を人工乳で育てる結果、買主を噛むイヌが増えていること、ゴリラが人工飼料によって精神病になったなどの動物の食と生態の変化を紹介。信頼関係や親子の絆、教育など食を通して育まれることの重要性を強調しました。
 展示コーナーでは、地元食材を取り入れた献立や鍋給食など各自治体の学校給食の様子を写真で紹介しました。