過酷な労働に決起する労働者の群像を描いた「蟹工船」や特高警察の非道な弾圧を告発した「一九二八年三月一五日」など多くの名作を遺した、プロレタリア作家・小林多喜二の記録映画「時代を撃て・多喜二」(88分)の上映会と講演が2月18日、左京区の京都教育文化センターで開催されます。
 この映画は、生前の多喜二を知る人の話や、未公開のフィルムの映像、識者の解説、小説の朗読などを織り込んで多喜二の生涯を映し出します。剣劇映画で人気を呼んだ俳優の坂東妻三郎が小林多喜二を尊敬していたことを語る、息子の田村高広さん。元プロボクサーの赤井英和さんは、高校時代に停学処分を受け、先生から「蟹工船」を薦められて読んだときの衝撃と感動を語っています。上映時間は88分。


 上映日程=2月18日(土)①午後2時②4時30分③7時、会場=京都教育文化センター(京都市左京区聖護院川原町)。
 ・講演=「多喜二から何を学ぶか」午後6時10分~6時50分、講師=浜林正夫さん(一橋大学名誉教授)。
 前売券=1000円(当日券1300円)。
 主催=「時代を撃て・多喜二」京都上映実行委員会。連絡先=日本国民救援会京都府本部(電話075・801・3915)、京都映画センター(電話075・256・1707)