京都府知事選挙を前に、京都市内の選挙管理委員会が現職の副知事を招いたセミナーを開催することが分かりました。日本共産党京都市議団(山中渡団長、20人)、同府議団(松尾孝団長、12人)は20日までに、「副知事は知事が任命した人物。公正さが求められる選管の立場が問われる」などとして抗議の申し入れを行いました。
 これは、伏見区選挙管理委員会、同明るい選挙推進協議会、地域女性連合会の主催で25日に行われる「伏見区政治・文化セミナー」。佐村知子副知事が講演する予定です。同セミナーは、政治・社会・文化をテーマに04年度から開催されているもので、今回で2回目。知事選、府議伏見区補欠選挙を前に、「府について知り、考える機会にしていただきたい」(伏見区選挙管理委員会)としています。(右写真はセミナーの開催要項。クリックすると文面が大きく表示されます)
 同京都市議団は19日、伏見区選挙管理委員会に、同府議団(松尾孝団長、12人)は20日、府選挙管理委員会にたいしてそれぞれ申し入れ、副知事を任命したのは既に出馬表明している現知事であるとして、「特定陣営を推す人物の講演となり、選挙にかんして最も公正さが求められる選管が主催するのは間違いだ」と指摘しました。