京都府職労臨時大会の来賓あいさつで、岩橋祐治京都総評議長が公務員攻撃に対する反撃についてふれた部分の要旨を紹介します。
 
 小泉内閣が、小泉「構造改革」の総仕上げと位置づけている行政改革。とくに公務員制度改悪、公務員削減と公務員賃金の破壊攻撃に対して京都総評としてもこれを許さないたたかいをみなさんとともに全力で行う決意です。
 このたたかいで重要なことを3つ述べたいと思います。まず、この攻撃の本質を徹底して暴露をすることです。この攻撃は単に公務員だけでなく、国民生活、その生活を支えている行政、社会保障、教育、安全に対する攻撃、それを担っている公務員への攻撃ということを徹底して宣伝し、国民的して理解してもらうことが大事です。
 2つ目に、住民本位の行政、府民のための仕事を一層追及していかなければならないと思います。府民のみなさんが、「公務員を減らされたら困る」と府職労と一緒に反撃するかどうかがカギを握っていると思います。
 3つ目。そうは言っても「公務員はいいな」と思う労働者・府民が増えていることも事実です。労働者、国民の全体としての貧困化、2極分解の進行の中で、現在日本の労働者の、3分の1以上が不安定雇用労働者。とくに青年と女性では過半数を超えるという深刻な状態になっています。共働きをしても年収が300万円を超えない。生活保護とほとんど変わらないような賃金水準で働いている労働者が急増しています。
 そうした中で、そうした労働者の立場に立って、すべての労働者の賃金の底上げ、最低規制の強化、不安定な雇用で働く労働者の労働条件改善のたたかいにわれわれ組織労働者が本格的に取り組めるかどうかが問われています。
 多くの府民、非常勤嘱託や臨時など不安定雇用に悩んでいる労働者が、「府職労は私たち府民のために、不安定な雇用の労働者のためにたたかっていくれている」と実感してもらえるようになってこそ、小泉「構造改革」の分断攻撃を乗り越え、府民と労働者が団結してたたかえるのではないでしょうか。