私の決意

2006年1月6日 衣笠洋子

 昨年暮れに民主府政の会から、4月の知事選挙、候補にとの要請をうけまして、あまりに私自身にとって大きく、とまどっていました。でも、みなさんから励ましていただいたり、声をかけていただき、私も一世一代のこと、21世紀女性の時代といつも言っていながら、ここで引き下がっては女がすたるという思いになってきました。
 民主府政の会のアンケートへの3万人以上の方からのお返事に、「助けて下さい」「子どもに高校をあきらめさせるなんて、言えません」「少子化をいうなら産める状況をつくって」というそれぞれの暮らしからの訴え、叫びが、ぎっしりとありました。私は、この思いに応えて、暮らしの目線で、府民のみなさんと府の職員のみなさんといっしょになって、話し合いながら、憲法が暮らしに生きる京都府政を何としてもつくっていきたいと決意いたしました。
 私は、20歳から保育所で働き出しました。やわらかくってあったかい赤ちゃんをだっこして、まず思ったのは、この子たちが生きていくこれからがしあわせな社会であってほしい、しあわせな社会をつくるために私も生きていこうと思いました。
 原水禁大会、3・1ビキニデー、日本母親大会へと参加する中、かけがえのないいのちの尊さをからだに深く刻み、日本の憲法9条の大切さが心に、からだに深く深くしみこんでいきました。
 そして出会った京都母親運動。「いのちを生み出す母親は いのちを育て いのちを守ることをのぞみます」。このただ一つのスローガンと、みんなと力をあわせて歩んでいくことのすばらしさ、何よりいのちを守る運動、そして私のふたりの子どもたちに母親として育ててもらいながら今日まで生きてきました。
 かけがえのないいのちの尊さ、いのちを守るそれは憲法9条につながります。
 憲法を何としても変えさせない。9条は世界の宝です。戦争をする道を選びたくありません。母親連絡会では毎年8月15日の敗戦記念日と、12月8日の戦争を始めた日に、「赤紙」を配り宣伝をしています。「毎年8月15日と12月8日は必ずお墓参りに行くんですよ」「これ1枚で戦争にいったんやで。あんたらにはわからんやろうけど」などと声をかけられます。そしてうれしいことは、高校生や中学生からの反応です。わざわざFAXを送ってくれる子たちもいます。励まされます。「私には兄がふたりいます。戦争は絶対にいやです」とこの12月8日のあとに届きました。中学2年の女の子です。この子たちの声をしっかりと受け止め、日本を戦争をする国にさせないために、憲法まもれと4月、この京都から発信していきましょう。
 いま国の政治が府民を苦しめている、だから府民のいのちと暮らしを守るのが地方自治体の役目だと思うのです。府民アンケートにたくされた3万人以上の方の思い、願いが、私の背中を押して下さいました。心の通い合う府政、子どもからお年寄りまで府民が中心のあたたかい府政を、みなさんとごいっしょに力をあわせてつくる。そのために、大きく足を踏み出していきたいと思います。大きなお力添えをお願いいたしまして、決意の言葉とさせていただきます。