京都府中小企業団体中央会の渡辺隆夫会長(西陣織工業組合理事長)は4日、同会の賀詞交歓会であいさつし、「2極化、階層化が広がっている。株価が上がっても中小企業は恩恵を受けない」と企業間での格差拡大を指摘しました。
 京都市上京区内のホテルで開かれた賀詞交歓会には府内各地の中小企業経営者ら270人が参加。渡邉会長は、通例あいさつに代える同会発行の月刊誌「協同」1月号の寄稿文に加えて、昨年ベストセラーになった「拒否できない日本」(文春新書)、「下流社会」(光文社新書)の2冊の本を手に持ち、「日本社会が2極化、階層化している。中小企業は企業の99%、労働者の75%を占めるが、株価値上がりなど景気回復の直接の恩恵を受けない。そうした多くの中小企業のために中央会は頑張りたい」と訴えました。