「あなたたちの団体のやっていることは分かっているので会う必要はない」。宇治市が市立大久保小学校と消防署を合築する計画を進めている問題 で、「大久保小学校の建て替えを考える会」(布川庸子代表)が11月2日、3459人分の反対署名を久保田勇市長に手渡そうとしたところ、市長は面会を拒否しました。同会のメンバーは、「市民の願いを直接市長に届けたいのに、会ってもくれないなんてひどい」と怒っています。
 同会は2日午前、署名を持って市長室を訪れましたが、対応した秘書課長は公務を理由に市長との面会を拒否。このため、「後日にでも手渡す機会をもってほしい」と要請しましたが、秘書課長は同日午後になって 「会う必要はない」 との市長の意向を伝えてきました。
 同会の行動に同行した同校6年生の母親、坂田千佳子さんは、「市民の方に説明すると、『学校に消防署なんておかしい』と納得して署名してくれます。市長は市民の願いをきちんと受け止めてほしい」と話しています。
 また同会は同日、市教育委員5人と市議32人に、合築計画への賛否とその理由を問う公開質問状を送付しました。
14団体が反対
 宇治市の大久保区、 西大久保連合町内会、 府営西大久保団地連合自治会の3団体は4日、 同市に対し、 連名で合築計画の撤回を申し入れました。 合築反対を市に申し入れたのは14団体になっています。
育友会が文福常任委員と懇談
 大久保小育友会 (溝川彰子会長) は11月4日、 市議会文教福祉常任委員会の所属委員と懇談。 手狭な敷地の解消や教室確保などへの不安を伝え、 「今の計画のままでは、 到底納得できない」などと発言。 日本共産党の宮本繁夫議員は「計画通り合築するには無理がある。 市長は早く中止を決断すべき」と述べました。
(「週刊しんぶん京都民報」05年11月13日付掲載)