001001_釣行記

京都労釣会「秋のフナつり大会」 結果

天神池のヘラは、上層に居た!! 長竿より、短竿に軍配

 10月19日(日)、京都労釣会の「秋のフナつり大会」が、兵庫・猪名川町の住宅街隣接の“釣り池=釣堀”『天神池』で開催されました。参加者は、ここ数年では最も少ない、9人。内訳は、会員8人、非会員1人でした。
 当日は濃霧にみまわれ、高名な小説ではないが、思わず「京都縦貫道新老ノ坂トンネルを出ると亀岡は濃霧だった」と呟いたほど。そして、“濃霧の時は、快晴”の言い伝え通り、霧が晴れると日差しの強い快晴。
 午前中の早くから汗ばむほど気温が上昇して、放流されているヘラブナがどの辺(どの程度の水深で就餌するか、これを“タナ”と称す)で喰うか、強い懸念が参加者の口をつきます。9人の内、4人が16尺(4.8メートル)、17尺(5.1メートル)、18尺(5.4メートル)、19尺(5.7メートル)の長竿、残りの5人が、12~8尺の中・短竿での挑戦となりました。最深部8メートル、山際を除けば、殆ど5メートル以上という深い釣り池だけに、入ったポイントで床を取れる(底に餌が着く状態に出来る)のは19尺だけ。
 7時過ぎに競技を開始すると、いつもの如く、短竿の石井会員が竿を絞り、まず1枚。その後長竿の直木会員にも釣果。しかし、どのポイントでも盛んに中るが、ウキが落ち着かず、長竿はウキが馴染むまで(餌が、本来の水深に到達して、一直線になる状態)に寄って来たヘラに採られ、「喰い中り」が出ない。短竿も同様に、餌の投入地点にフナが群がって、此方も「本中り」が見極め難い。そうこうする内に、実際の釣果を見ると、“短竿に分がある”との判断が広がって、午前中には、ほとんどの参加者が短竿に変更。群がるヘラの中から、「本中り」を選んで次々と上げる。
 納竿の3時までは、誰かの竿が常に曲がる状態となりました。しかし、どうしても35センチを超える大型、そして誰もが目標にしている40センチが出ないし、『ウキの動きを楽しむ』落ち着いた釣りが出来ない、とかなり不評。「来年の開催場所候補から外そうか」との意見も散見されました。

大会の検寸結果


<2枚(尾)長寸=2尾合計寸法で競う>
優 勝
吉田安之助
33.9センチ+32.2センチ=66.1センチ(+29.8計95.9センチで、ヘラ研月例会+3枚長寸でも当日1位)
準優勝
石井 明
32.5センチ+32.5センチ=65.0センチ(+30.3計95.3センチで、ヘラ研月例会=3枚長寸でも当日2位)
3位
川端正博
33.8センチ+30.5センチ=64.3センチ


全員の検寸結果(クリックすると拡大します)

最長寸・吉田さんの仕掛等
開始時は、竿17尺(約5.1メートル)、早くに、8尺(2.4メートル)に変更。タナ=2本(約2メートル前後)から始めて、多くの釣果は、殆ど1.5本(1.5~1.8メートル)、道糸=1.2号、ハリス=0.6号、ハリ=ヘラスレ上6号、下5号、餌=ペレ道、白ベラ、点々等の配合餌

池の概要と順路等
所在地:兵庫・川辺郡猪名川町差組天神10 TEL072・799・5449 定休日:月、7~16時
釣り料金:土日祝=2000円、平日1500円、12:00~半日=休日1300円、平日1000円 食堂はなし。
京都市内より約50キロ、京都縦貫亀岡icで降り、湯の花温泉、一庫ダムサイドを各経由、約2時間弱の道程。好天続きで、水温が上った状態のため、魚が上擦り(上層を回遊)、本調子には程遠かったものの、水温が落ち着けば、型も上向くのではないかと思われます。また、水深の深さに応じた餌の工夫も大切なポイントです。

2008年10月23日


京都勤労者つりの会(京都労釣会)
会員募集

年2回ずつ、フナ、鮎、船釣りなど各種大会のほか、ヘラブナ研究部会では月例会を開催。 渚釣りや家族ぐるみの企画などもあります。
これから釣りを始める方、仲間と楽しく釣りをしながら釣技の向上を図りたい方、気軽にご参加下さい。
連絡先:会長・山田TEL075-721-7573